9月12日 佐賀県伊万里市久原港 寿裕さん イカメタル釣行

2017年 9月12日
佐賀県伊万里市久原港 寿裕さん イカメタル釣行
南南東の風 3.0m/s
小潮 月齢21.4
佐賀県伊万里市久原港 寿裕さん
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9月12日 佐賀県伊万里市久原港 寿裕さん イカメタル釣行
9月12日伊万里久原港寿裕さんにお世話になり、夜焚きイカメタルへ行ってきた。
出船は17時。釣り座は早い順となる。
ポイントまでは2時間半ほど走った。
寿裕さんは新しい船へと変わり、客室は広く、エアコン完備。快適にポイントまで向かうことが出来た。
ポイントに到着したのは19時半ごろ。
周りの船はすでに明りを焚いていた。
水深はおよそ80m、パラシュート投下後に即、仕掛けを投入する。
まず、暗い海の中、イカは常にべた底にいるわけではないと考えるべき(実際に見たわけではないが)である。なぜなら月明かりや周りの船の明かりにより、ある程度中層にいるからであると考えているからである。
その場合に急に明りが焚かれた場合、海はどうなるか。
ばらけていた小魚が一気に暴れだし、中層に浮いて補食していたイカもスイッチが入った状態で小魚を追いかけまわす。もしくは急に明りが点いたことにより驚いて警戒する。
過去にこのような状況での釣り経験が何度もあるが、この場合は早め(時間)、速め(動き)の誘いが効く場合が多々ある。つまり。小魚を追い掛け回すのではないか と思われる。
胴付き仕掛けの場合は自分の足元を線で、ある程度決まったパターンでのみでの誘いとなるが鉛スッテの場合は扇状に広く誘えるので早く、広範囲に探れる状況であり、明りが点いたばかりの状況であればいち早く探るべきなのである。
この時、ドロッパーは半誘導でも固定でもどちらでもいいと思われるがスッテサイズは小さい方がいいのではないかと思われる。
硬質発泡浮きスッテを使用して大きなシルエットでアピールするのも一つの手ではあるがケンサキSPのように抵抗は小さく沈下速度を制御しやすい、小さい浮力でしっかり浮き、速い動きでアピールした方が効果的な場合が多い。

早速1投目、水深20mほどで良型のヒットとなった。
1杯目の良型のケンサキイカは、ケンサキSPTV2ピンクグロー赤白でのヒット。
このことから真っ暗な状況でもイカはある程度浮いていることが分かる。
さて、この日は2枚潮が強く、上潮30mほどまでは左流れ、そこから下は右流れといった状況であった。同船者も仕掛けを落とし始めるとイカメタル組はお手上げ状態である。
無理に仕掛けを落とすと絡みがひどくなるのでしばし仕掛けを上げたままで待機。
状況によってはキャストして対応も出来るが、足元を横の方の仕掛けが張っているのでできない状況がしばらく続いた。
このような状況もあるのでイカメタルの場合はミヨシか大トモに陣取るのが望ましい。
潮が若干緩んだのを見計らい出来るだけキャストして表層から中層にかけて30mくらいの間を探る。
この日は凪で船もあまり動かず、波も立っていなかったのでキャスト中層を探るには明りが入りすぎるのが難点(船からの光の進入角度が凪で船が動かないので変わりにくく、沖まで光が届きやすい状態)であるので、出来るだけ境界部となる部分まで到達するようにキャストする。
また、遠くにキャストすることによって2枚潮でミチイトが流されることを利用して沖で船べりと並行にして誘うことが出来る。

KS鉛スッテ15号赤白×ピンクメタによるヒット
明り点灯後すぐに表層付近で探ると良型を狙いやすかったのだが、すぐに反応は境界部へと落ちた。そうなると通常の誘いが有効になる。
通常とは、一旦出来るだけ底に落とし、それから誘い上げタナを上げていく方法ではあるが、周りは胴付き仕掛けのみなのでタナが定まらない場合が多々ある。
というのは80~120号の鉛でスッテ5~10本を海底までドンと落とし、誘い上げてくるのでたなが定まりにくいのは当然である。
人数がイカメタル、胴付き半々程度であればタナのコントロールが容易にはなるが、このような状況ではタナのコントロールが難しいのでこちらから探していくことになる。
この場合の探り方としては速い動きで店舗よく探るよりはじっくりと誘いあげてきた方が有効である場合が多い。
カウンター付きリールでスッテのタナをきっちり制御しするか、ラインのカラーをしっかりと確認して丁寧に探る。
と、いうのが普段の状況ではあるが、今回に限っては潮の影響なども受け、難しい状況である。

KS鉛スッテ15号赤イエロー
スピニングタックルで出来るだけキャストして、ライン角度とラインカラーで狙う水深を調整して探りを入れる。
そして、ドロッパーをウキプラ110へと変更した。
キャスティングの場合はスッテを斜めに引いてくることが多い。沈下速度を遅くさせる為に浮力の強くアピール力の高い硬質発泡浮きスッテにするか、浮力が小さく抵抗の少ないケンサキSPにするかと選択が出来るが、横に流れる潮が強かった為、間をとってウキプラ110という選択になった。
また、キャストしてから探る、つまり、上記のように斜めに引いてくることになるのでラインカラーで単純にタナが分かるというわけではなく、角度を考慮し差を位を入れなければならない。イカのいるタナをスッテが通るのは一瞬なので必ずヒットパターンは覚えておいて同様に行わなければならない。
しばらくすると潮が緩み、鉛スッテへの反応がイマイチな状況が多くなってきた。(潮が緩むと鉛スッテへの反応が悪くなるという因果関係があるわけではない。)
鉛スッテへの反応が悪くなった時に試していただきたいのがエサ巻きエギ早福型である。
鉛スッテとは違い、ベストなバランスでゆっくりとしたフォールで誘うことが出来る。このアクションに、大型のケンサキが反応するということが多々ある。
さらに早福型は、硬質発泡ウレタン製で大型イカでも違和感なく抱きこみやすいバランスとエサによりイカがはなしにくくなる。
鉛スッテとは全く違ったアプローチの方法である、どちらかに釣果が偏るというこは珍しくない。

早福型を使用したヒット!
また、イカメタル同様タナが重要になってくるのでエサ巻きでもしっかりとしたタナを意識することが必要となる。早福型の場合、アワセのタイミングも若干異なってくる。状況によっても変わるがしっかりとイカが乗ったことをイメージしてから合わせをいれることが重要となる。

エサ巻きエギ3.0号プロトタイプ
上の写真はプロト品である小さめの早福型/邪道編。テストしてみた結果、バランスはバッチリのつもりではあったが思いのほかイカからの反応は悪かった。
カラーの差なのか動きの差なのかはハッキリとしないがまだまだテストしなければならない。

上の写真は今年3度目のテストとなったグリーングロー赤白。
まだまだ赤緑との差は明瞭ではないが釣果の差も出ており、今のところお気に入りの一品となっている。
良型を狙って釣りやすいと感じており、今後のテスト結果次第では日の目を見ることにもなるかもしれない。
終わりに。

2017年も残り数か月。これからのシーズンは水温が下がると同時にイカメタルでは厳しい日も近づいてきます。
しかしながら同時にブドウイカシーズンも到来です。
今回の釣果はギリギリ、イカメタル組に軍配が上がりましたが
ブドウイカシーズンが始まるとまだまだ分かりません。
今後の動向が非常に楽しみです。

エサ巻きエギでのヒット

おすすめリグ紹介

中オモリでの仕掛け
使用タックル
ロッド:ダイワ 7ftイカメタルロッド
リール:シマノ 301番カウンター付きベイトリール
ライン:YGKよつあみ PE0.6号300m
リーダー:シーガー フロロカーボン4号2ヒロ
使用スッテ KS鉛スッテ、 硬質発泡浮きスッテ、 ケンサキSP、 ウキプラ110 エサ巻きエギ早福型
written by Hayaken