高活性なら、底は最初の一回でいい
ティップランを、岸から
ティップランはボートの釣りだと思われている。同じエギを岸から投げると、要るのは専用タックルではなく、手順の入れ替えだった。
動画解説/この動画を取り上げる理由
キーストンのエヴァンジェリストが、ジェットチェイサーを使った ショアティップランを、タックルの説明から誘いの手順、実釣まで通しで見せています。4分52秒。 「ショアティップランと言うとなんか難しそうと思うんですが、実はめっちゃ簡単です」——冒頭のその一言が、この動画の主張です。
使っているのは特別なものではありません。8.5ftのMクラスロッド、2500番のリール、PE0.6。 動画の中で「普通のショアから使うタックルですね」と繰り返し断っています。 実釣は足場が高く、横風があり、潮も動く場所。ヒットはジェットチェイサー 2.6号の レッドアジオレンジに、テンションフォールで待っているあいだに出ました。
取り上げるのは、釣果ではなく手順が入れ替わっているためです。 ティップランは本来ボートの釣りで、船が流されることで釣り人は同じ動作を繰り返していればよく、 探る範囲は船まかせになります。岸からやると流してくれるものがないので、 動くのは釣り人のほうです。動画で語られている利点——着底が分かりやすい、テンポが速い、 手返しよくランガンできる——は、その置き換えから出てきたものとして並んでいます。
注目の瞬間
キーストンの分析
誘いの手順は一貫しています。テンションフォールで落として着底を取り、そこから5〜6回シャクって 横へスライドさせ、サビく。水深があるところは長めにサビく。これを繰り返します。 そして底を取り直すのは最初の一回だけだと明言しています—— 「活性の高いイカが追ってくるんで、もう最初だけ底を取って、あとはもう底を取り直す必要はないですね」。
底を取り直さなくてよいのは、イカが底に張り付いていないからだと考えられます。 活性が高い個体はエギを追って中層まで上がってくるため、一度取った底の位置さえ把握していれば、 以降は同じ層を横に探るほうが手数が増えます。逆に言えば、この省略が効くかどうかが活性の目安になります。 底を取り直さないと当たりが出ないなら、活性が落ちている可能性がある、と読めます。
ショアティップランで最初に覚えるのは、動作そのものよりどこを省略してよいかの判断だ、ということです。 岸からの釣りは自分で歩いて探る釣りなので、1投にかける時間がそのまま探れる範囲を決めます。 底を取り直す一手を省けるかどうかで、同じ時間で撃てるポイントの数が変わります。
フィールドデータ
- 国
- 日本
- 対象
- アオリイカ
- 風向
- 横風
- 製品
- ジェットチェイサー
- 号数
- 2.5号/2.6号
- カラー
- レッドアジオレンジ
- 釣法
- ショアティップラン
動画では見えないこと
この使い方は、後から見つかったものではありません。ジェットチェイサーの製品ページには 発売時から「昨年からのテスト釣行で、予想外の結果が出ているのがショアからのエギング」と書かれています。 そこに理由も添えてあります——2.5号(20g) は通常の3.5号エギとほぼ同等の重量なので、 キャスト時やアクション時に違和感がない。動画で「普通のショアから使うタックルでやっていきます」と 言えるのは、この重量設計があるからです。
もともとは水深10〜20mの浅場をライトなタックルで攻めるために作ったエギで、 対象はボトムに潜む良型のアオリイカでした。岸からの釣りはその延長線上にあり、 足場が高い場所や流れの速い場所で沈下の速さが効く、というところまでは設計時に想定されています。 動画のヒットが「足場が高くて水深もあって、潮も動いていた」場所で出たのは、その想定と重なります。
製品の役割
ジェットチェイサー
2.5号(20g) と 2.6号(22g) の2サイズ。ボディは量産の難しい硬質発泡ウレタン樹脂で、 この高浮力素材がテンションステイの姿勢を成立させています。 傘針は2.5号クラスでありながら、通常3.5〜4.0号に載せる KS06 を採用しています。
動画が挙げる利点は、どれも自重と浮力の組み合わせに帰着します。 自重があるので向かい風・横風でもエギが安定して飛距離が出る。沈下が速いので着底が分かりやすく、 結果として根掛かりを避けやすくテンポが上がる。浮力が姿勢を保つので、テンションを張ったまま待てる。 ヒットは2.6号のレッドアジオレンジに、まさにそのテンションフォールの待ちで出ました。
有田の製造現場から
この動画で使用されたエギは、佐賀県有田町のキーストンの工場で製造されています。
MADE TODAY IN ARITA
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