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アオリイカをエギングで狙うときの、エギの選び方

号数は「大きさ」、重量は「釣り方」、V0・V0+・V1・V2 は「沈む速さ」

4kg を超えるアオリイカを掛けて、やり取りの途中でバラしたことはあるでしょうか。 身切れ、身裂け、針が伸びる、シャフトが折れる——一度でもそれを経験すると、 次は確実に掛けたいと思うようになります。強固で、大きな針が欲しくなる。 エギ選びの話は、本当はそこから始まります。 号数の表を眺める前に、号数が何を決めているのかを先に見てください。

1. 号数が決めているのは「針の大きさ」

エギの号数は、そのエギの大きさを表します。大きなエギを使えば小型のイカは抱きつきにくくなり、 結果として大型が多く掛かるようになる——たしかにそういう傾向はあります。

ただし、これは可能性であって確実ではありません。 7.0号のエギに、エギの半分ほどしかないイカが掛かったこともあります。 大きさで小型を減らすことはできても、排除はできません

では、なぜ大きなエギなのか。大きな針を載せられるからです。

4kg を超えるアオリイカが掛かったとき、小型の針ではバラす可能性が極めて高くなります。 通常のエギでは掛けても獲れない。フッキングしても身切れ・身裂けでバラす。針が伸びる。シャフトが折れる。 確実に掛けるには、強固で大きな針が要る。 当社が「傘針の性能は最重要スペックのひとつ」と考えて、独自に開発・生産しているのはそのためです。

ここまでは、道具の側の理由です。では、なぜこれほど多くの釣り人が、より大きなエギを投げたがるのか。 こちらは理屈ではありません。ロマンです。

4kg を超えるアオリイカは、狙って何度も獲れる魚ではありません。大きなエギを結ぶというのは、 その日の数を捨てて、一杯に賭けると決めることです。掛かるとも限らない一杯のために、重いエギを一日投げ続ける。 ほかにほとんど存在しないこの大きさのエギで、4kg オーバーを仕留める。 そのときの高揚感は、数を釣ることでは代えられません。

理屈で選んでも、ロマンで選んでも、掛けたら獲れること。そこは道具の側の仕事です。

号数ごとの目安は次のとおりです。当社の エギ大分プラプラのページに載せているものです。

狙うイカ号数重量製品
1〜2kg クラス4.5号31gエギ大分プラプラ
2〜3kg クラス5.0号41gエギ大分プラプラ
3kg 超のモンスター7.0号81gエギ大分プラプラ

一般的なエギは 3.5号が最大で、4.0号でさえ限られます。7.0号は 81g、ロッドを選ぶ大きさです。 かつて市場を席巻したこのサイズは 2025年11月に復活しました。 その針を噛み潰す 4kg 超が、確かに存在するからです。

夜の陸っぱりで大型のアオリイカ(レッドモンスター)を持つテスター原田。手にはエギ大分プラプラ
エギ大分プラプラで獲ったモンスタークラス。実釣レポートを読む

2. 大きな針は、どのエギにも載るわけではない

大きな針が要る。ではすべてのエギに大きな針を付ければよいのか——そうはいきません。 エギの筐体の大きさと、載せられる針の大きさは、浮力のバランスで結びついているからです。

小さいエギに大きな針を載せると、重心が狂い、姿勢が崩れます。 バランスの崩れたエギは、釣れる可能性が下がります

バランスの崩れたエギは釣れにくい——毎日海に出る漁師たちが、数えきれない回数で確かめてきたことです。

もうひとつの性能 — 反応感度

当社は、エギの性能として最も重要な要素はテンションフォール時のバランスと、反応感度だと考えています。 反応感度とは、イカが触れたときに、エギがその振動を知らせてくれることです。

そして、これは浮力が生きている状態でないと生まれません。 針を大きくすれば、その重さのぶん浮力は食われます。 浮力が死んだエギ——つまり、無理やりバランスを取ったエギは、 姿勢が保てないだけでなく、イカが触れた振動も伝えなくなります。 大きな針を載せることと、感度を残すことは、同じ浮力を取り合っています。

キーストンの答え — 高浮力のボディ

針を大きくしたい。しかし浮力は残したい。この二つを両立させているのが、 当社が使っている硬質発泡ウレタン樹脂です。 浮力が高いぶん、針の重さを受け止めてもなお、浮力が残ります。

モンローエギ モンスターチューンは、 巨大で強固な傘針を多段で搭載しています。4.0号V1 は 3段、5.0号V2 は 4段。 獲物の重量を複数の針で分散して受け、4kg 以上とのファイトで最大の課題となる身切れ・身裂けを防ぎます。 通常のプラスチック中空ボディでは、4段を載せるとバランスが維持できません。 高浮力の素材だからこそ成立している設計です。

ジェットチェイサーの傘針にアオリイカが掛かっているところ。エギ本体に対して針が大きい
エギの大きさに対して、傘針がどれだけ大きいか。ジェットチェイサー 2.5号と KS06針。

逆の例もあります。ジェットチェイサー2.5号は、 2.5号クラスのエギでありながら、通常 3.5〜4.0号クラスに搭載する KS06針を積んでいます (エギシャープ 3.5号・3.8号と同じ傘針です)。それでいて高バランスを保っている。 小さいエギに大きな針という、本来いちばん難しい組み合わせです。

3. 号数が同じでも重さは違う — 重量は「釣り方」で決まる

針とボディのバランスが決まったら、次は重さです。ここがいちばん誤解されます。 号数が大きいエギ=重いエギ、ではありません。実際の数字を並べると、はっきりします。

製品号数重量なぜその重さか
エギシャープ3.5号 V0・V0+
3.8号 V0・V0+
15g・16g
17g・18g
ゆっくり見せる
モンローエギⅢ3.5号 V119g標準
デイブレイク3.3号4.0号3.3号
4.0号
35g
39g
ティップラン専用。船が流れるので重い
エギシャープ アルファ4.3号 V0・V0+・V122g・23g・24g大型を狙いつつ、沈下は抑える
ロングエギ135mm4.5号相当 V017g藻場。軽くスリムに沈める
エギ大分プラプラ4.5号31g大型狙いの標準
モンスターチューン5.0号 V252gディープを速く落とす

3.3号(35g)が、4.3号(24g)より重い。 4.5号相当のロングエギ135mm(17g)は、同じ 4.5号のプラプラ(31g)の半分ほどしかありません。 通常、4.5号サイズのエギは 30g 近くになります。

重さを決めているのは号数ではなく釣り方です。

  • ティップラン——船が流れるぶん、底を取るために重くする(デイブレイク3.3号 35g/4.0号 39g)
  • ディープ——さらに速く落とす(デイブレイク4.0号 39g、モンスターチューン 5.0号V2 52g)
  • 藻場・浅場——根がかりを避け、ゆっくり見せるために軽くする(ロングエギ135mm 17〜23g)
  • ショアからのキャスト——飛距離と操作性の兼ね合いで決める(ジェットチェイサー 20〜24g)

4. キャスティングで狙うときのエギの選び方 — 飛距離が出せる重量か

バランスが良く、感度も良いエギ。それでもショアからキャストして狙うなら、 もうひとつ確かめることがあります。投げて飛距離が出せるだけの重量があるかです。

バランスや感度がどれだけ良くても、軽すぎるエギは飛びません。 飛ばなければ足元に近いところしか探れず、同じ時間を使っても狙える範囲が狭くなります

ありがちなのは、スローフォールモデルや、2.5号・3.0号といった小さいサイズで 起きるパターンです。ゆっくり沈めたい、小さく見せたい——その目的のために重量を削った結果、 飛距離が得られない。狙いは果たしているのに、届く範囲が足りない、ということが起こります。

ゆっくり沈むのに、飛ぶ重さがある

エギシャープV0シリーズは、 業界トップクラスのデッドスローフォール(1mあたり9〜15秒)でありながら、 3.5号で15g、3.8号で17gあります。ゆっくり沈むことと、飛ぶだけの重さがあることを 両立させています。

ジェットチェイサー2.5号サイズで20g。 小さいサイズでありながら重量があり、安定した姿勢で飛んでいくので、 広い範囲を狙えます。

キャストして狙うなら、飛距離が出せる重量かどうかは必ず確かめてください。 号数とフォールスピードだけを見て選ぶと、ここが抜けます。

5. フォールスピード V0・V0+・V1・V2 とは

同じ号数のエギに V0・V0+・V1・V2 という表記が並んでいるのは、沈下速度(フォールスピード)の違いです。 エギシャープでは次の4種類で、これはフリーフォール時のスピードの規格です。

表記フォールスピード1m 沈むのにかかる時間エギシャープ 3.5号エギシャープ 3.8号
V0超スローフォール9〜15秒15g17g
V0+スローフォール5〜7秒16g18g
V1スタンダードフォール3〜4秒17g19g
V2ファーストフォール1〜2秒20g24g

同じ 3.5号でも、V0 は 15g、V2 は 20g。号数(大きさ)はそのままに、沈む速さだけを変えているわけです。 浅い場所やイカの活性が低い日はゆっくり見せ、深い場所や潮が速い日は速く落とす——その選択が V の数字です。

V の段階と呼び方は、製品によって違います。 ロングエギ135mm は V0 がスローシンキング(17g)、V1 がミディアムシンキング(21g)、V2 がファストシンキング(23g)。 当社の製品には V3 まであるものもあります。V の数字だけを製品どうしで見比べないでください。 同じ製品の中での比較にお使いください。

なお当社は、エギの性能として最も重要な要素は、テンションフォール時のバランスと、反応感度だと考えています。 V の数字は選ぶための目安であって、それだけでエギの良し悪しが決まるわけではありません。

6. 場所と釣り方で選ぶ

号数と重さが決まる前に、まず「どこで、どう釣るか」が決まっているはずです。そこから逆に引くこともできます。

ショアからのティップラン

ジェットチェイサー(2.5号 20g/2.6号 22g/3.0号 22g/3.1号 24g)。 水深 10〜20m の浅場をライトタックルで狙えます。深場や急流では各社のマスクシンカーを装着して重さを足せます。

船でのティップラン

デイブレイク3.3号(35g)はティップラン専用。 さらに深い場所は デイブレイク4.0号(39g)で高速フォール。 ジェットチェイサーは全サイズ(2.5号/2.6号/3.0号/3.1号)が使えます。

船の上でデイブレイクを使ってアオリイカを釣り上げたところ
船からのティップラン。実釣レポートを読む

藻場・浅い場所

ロングエギ135mm。135mm(4.5号相当)で 17〜23g という軽さです。 V0 は沈下速度を遅くし、藻の上に 45度の角度でステイできます。 細身で長いボディが、わずかな水流の変化を受けて揺らめきます。

エギシャープV0・V0+ も、この場面で使えます。 3.5号なら 15g(V0)・16g(V0+)、3.8号なら 17g(V0)・18g(V0+)。 号数を落とさずに、沈下だけを遅くできます。

ディープ

モンローエギ モンスターチューン(4.0号V1 30g/5.0号V2 52g)。 4.0号V1 は 3段、5.0号V2 は 4段の多段傘針を搭載しています。

速く沈めたい場面では、エギシャープV2(3.5号 20g/3.8号 24g)、 ロングエギ135mmV2(23g)も使えます。

大型・モンスター狙い

エギ大分プラプラ(4.5号 31g/5.0号 41g/7.0号 81g)。 4.5号以上は 1kg 未満を自然に選別します。

曳き釣り

曳き型エギ。日本各地の海に受け継がれてきた曳き型漁のためのエギで、 浮力を精密に制御し、静止時も曳き時も姿勢が崩れません。五島型・モンロー曳き型・大分型の3系統。

標準的なエギング

エギシャープ(3.5号/3.8号。V0・V0+・V1・V2)、 モンローエギⅢ(3.5号V1 19g)、 エギシャープ アルファ(4.3号。V0 22g/V0+ 23g/V1 24g)。

7. 早見表(アオリイカ用エギ 全ラインナップ)

製品号数重量向いている釣り
ジェットチェイサー2.5/2.6/3.0/3.1号20/22/22/24gショアティップラン(水深10〜20m)
デイブレイク3.3号3.3号35gティップラン専用
エギシャープ3.5/3.8号
V0・V0+・V1・V2
3.5号 15/16/17/20g
3.8号 17/18/19/24g
標準。フォールスピードを4段階から
モンローエギⅢ3.5号 V119g標準。山川型の伝統を継ぐ形
デイブレイク4.0号4.0号39gディープ・高速フォール
モンローエギ モンスターチューン4.0号 V1
5.0号 V2
30g
52g
ディープ。3段/4段の多段傘針
エギシャープ アルファ4.3号
V0・V0+・V1
22/23/24g大型狙い
ロングエギ135mm135mm(4.5号相当)
V0・V1・V2
17/21/23g藻場・浅場
エギ大分プラプラ4.5/5.0/7.0号31/41/81g1〜2kg/2〜3kg/3kg超
曳き型エギ4.5号曳き釣り(五島型・モンロー曳き型・大分型)

当社の製品はすべてオープンプライスです。価格は販売店にお問い合わせください。

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8. よくある質問

アオリイカのエギは何号を選べばいいですか?

狙うイカのサイズで選びます。一般的なエギは 3.5号が最大で、4.0号でさえ限られます。 エギ大分プラプラでは、1〜2kg クラスには 4.5号(31g)、2〜3kg クラスには 5.0号(41g)、 3kg 超のモンスタークラスには 7.0号(81g)をおすすめしています。

大きなエギのほうが良いのはなぜですか?

大きな傘針を搭載できるからです。4kg を超えるアオリイカが掛かったとき、 小型の針ではバラす可能性が極めて高くなります。エギの筐体の大きさと載せられる針の大きさは浮力のバランスで 結びついており、小さいエギに大きな針を載せるとバランスが崩れ、釣れる可能性が下がります。 当社は高浮力の硬質発泡ウレタン樹脂を使うことで、この制約をゆるめています。

号数が同じなのに重さが違うのはなぜですか?

号数はエギの大きさを表し、重量は釣り方に合わせて決まるためです。 ロングエギ135mm は 4.5号相当ですが 17〜23g しかありません。通常、4.5号サイズのエギは 30g 近くになります。 逆にデイブレイク3.3号は 35g あり、4.3号のエギシャープ アルファ(22〜24g)より重くなっています。

V0・V0+・V1・V2 とは何ですか?

フォールスピード(沈下速度)の規格です。エギシャープでは V0 が超スローフォール、V0+ がスローフォール、 V1 がスタンダードフォール、V2 がファーストフォールで、フリーフォール時のスピードの規格です。 なお当社は、エギの性能として最も重要な要素はテンションフォール時のバランスと反応感度だと考えています。

大きいエギを使うと釣れる数は減りませんか?

減る可能性は高くなります。ただし、それが目的です。4.5号以上のエギは小型のイカを抱きつきにくくし、 大型が掛かる割合を上げます。もっとも、確実に選別できるわけではありません—— 7.0号に、エギの半分ほどしかないイカが掛かったこともあります。 数を釣りたい日と、型を狙う日で使い分けてください。

ショアからのティップランには、どのエギを選べばよいですか?

ジェットチェイサーがショアティップラン専用です。 2.5号(20g)・2.6号(22g)・3.0号(22g)・3.1号(24g)があり、水深 10〜20m の浅場をライトタックルで狙えます。

藻場で使いやすいエギはありますか?

ロングエギ135mmが藻場攻略専用です。 135mm(4.5号相当)でありながら 17〜23g と軽く、V0 は沈下速度を遅くして藻の上に 45度の角度でステイできます。

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