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秋のジェットエギング。

深場、速い潮、風。岸からアオリイカを、もう一段深く攻めます。

岸から釣り上げたアオリイカとジェットチェイサーを手にする釣り人

ショアティップランは、ティップランタイプの高比重エギを岸からキャストし、ラインテンションと穂先の変化を使ってアオリイカを狙う釣り方です。 水深のある堤防や磯、潮の速い場所、風で軽いエギを操作しにくい場面では、沈下の速いエギが大きな武器になります。 20〜24g クラスのジェットチェイサーであれば、適合するエギングロッドや M クラスのショアロッドを使い、沖のブレイクやボトム付近までテンポよく探ることができます。 秋は新子から良型までが混在し、活性の高い個体をテンポよく探せる季節です。通常のエギングとは少し違う「速く沈め、横へ長く探る」釣りを紹介します。

水深

10〜20m 前後

水深のある堤防や磯、沖のブレイクを狙いやすい釣り方です。

エギ重量

20〜24g

ジェットチェイサー4サイズがショアティップランの中心になります。

狙い方

最初に着底、その後は横へ

毎回底へ戻さず、巻きジャクリとステイで狙うレンジを長く通します。

1. ショアティップランとは

ショアティップランは、高比重のティップラン系エギを岸からキャストし、ラインテンションと穂先の変化でアオリイカを狙う釣り方です。 船のティップランの考え方を、岸からの釣りに応用したものです。

船のティップランでは、船を流しながらエギを一定のレンジに安定させ、穂先に現れる小さな変化でアタリを取ります。 岸からの場合は、高比重のエギをキャストして最初にボトムを確認し、巻きジャクリでエギを前方へ進めたあと、ラインテンションを保ちながらステイさせます。

通常のエギングのように大きく跳ね上げてフォールを繰り返すというより、エギを一定のレンジに置き、横方向へ長く見せることを意識します。

キーストンでは、ジェットチェイサーを使用するこのスタイルを「ジェットエギング」と呼んでいます。 ショアティップランは釣り方そのものの呼び名で、ジェットエギングはキーストンがジェットチェイサーで提案しているスタイルです。

ジェットチェイサーを使ったショアティップランの基本操作。キャスト、着底、巻きジャクリ、ステイ、穂先でアタリを取るまでの流れ
キャスト → 最初の着底 → 巻きジャクリ(5〜8回)→ ステイ → 穂先でアタリを取る、という流れです。

2. どんな場所で有効なのか

ショアティップランの強みが出るのは、軽いエギではレンジを把握しにくい状況です。

水深がある場所

水深 10〜20m 前後の堤防や磯では、沈下の速いエギほどボトムや狙うレンジを把握しやすくなります。

潮が速い場所

潮流が速く、通常のエギでは流され過ぎる場面でも、高比重エギなら操作感を保ちやすくなります。

足場が高い場所

足場の高い堤防ではライン角度が付きやすいため、重量のあるエギがレンジ維持に役立ちます。

風がある場所

横風や向かい風で糸ふけが増える状況でも、20〜24g クラスの重量がラインコントロールを助けます。

一方、極端な浅場、海藻帯、根の荒い場所では、沈下の速さが根掛かりにつながる場合があります。 そのような場所では、通常のエギとの使い分けが必要です。

足場の高い堤防でジェットチェイサーにヒットしたアオリイカ

足場が高く、潮の通る堤防での1杯です。

磯まわりでジェットチェイサーに掛かったアオリイカ

磯まわり。水深と流れのある場所です。

3. 専用タックルから始める必要はありません

ショアティップランを始めるために、必ずしも専用ロッドを新しく用意する必要はありません。 ただし、どのロッドでもよいわけではありません。

キーストンの実釣では、8.5ft の M クラスロッド、2500番クラスのスピニングリール、PE0.6号を使用しています。 20〜24g のエギを無理なくキャストでき、穂先の変化を確認できるロッドであれば、普段使用しているエギングタックルやライトショア用タックルを活用できる場合があります。

項目実釣例選ぶ際の考え方
ロッド 8.5ft M クラス 20〜24g をキャスト可能で、穂先の変化を確認しやすいもの
リール 2500番 エギングで扱いやすいサイズ
メインライン PE0.6号 潮流と飛距離のバランスを取りやすい太さ
リーダー 使用環境に応じて選択 根や足場の状況を考慮

ロッドによって適合ルアー重量は異なります。必ず使用するロッドのメーカー表記を確認し、無理なキャストは行わないでください。

4. 基本操作は5ステップです

キャスト → 最初の着底 → 巻きジャクリ → ステイ → 穂先でアタリを取る、の5つです。 ラインテンションを保ち、穂先の変化だけを見ます。

  1. キャスト

    沖のブレイクや潮目の先へキャストします。着水後は余分な糸ふけを回収し、風の影響をできるだけ小さくします。

  2. 最初の着底を確認

    最初に一度、ボトムを確認します。ラインが止まる、たるむ、穂先の重みが抜けるなどの変化が着底の目安です。

  3. 巻きジャクリ

    リールを巻きながら、小刻みに5〜8回程度シャクります。大きく跳ね上げるよりも、エギを前方へ泳がせるイメージです。

  4. ステイ

    ロッドを止め、ラインテンションを保ちながらエギを安定させます。この時間が、アオリイカに抱かせる重要な間になります。

  5. 穂先でアタリを取る

    穂先が戻る、押さえ込まれる、震える、あるいは重みが抜けるといった変化がアタリになることがあります。違和感が出た場合はラインを緩めず、スイープ気味に合わせます。

夜の堤防でジェットチェイサーに抱きついたアオリイカとロッド
ステイ中に出るアタリは小さいことがあります。穂先だけを見て待ちます。

5. 最初に底を取り、その後は横へ探ります

毎回、底まで落とし直す必要はありません。

ショアティップランでは、最初の着底で水深を把握したあと、巻きジャクリとステイを繰り返しながら、狙うレンジを横方向へ長く通していきます。

活性の高いアオリイカは動くエギを追ってくるため、毎回ボトムまで戻すよりも、追わせる距離を確保した方が効率よく探れる場面があります。

ただし、潮が速くなったときや、エギの位置・水深が分からなくなったときは、必要に応じて再度着底を取り直します。

「底を取らない」のではなく、「必要以上に底へ戻さない」と考えてください。

6. なぜジェットチェイサーなのか

この釣りでは、「速く沈むこと」と「ステイ時の姿勢を安定させること」という、一見相反する性能が必要になります。

ジェットチェイサーは、小型ボディに 20〜24g の重量を持たせながら、硬質発泡ウレタン製ボディの高浮力を利用して水中姿勢を整えるように設計しています。

1. 小型ボディ × 20〜24g

小さなシルエットのまま重量を確保することで、深場や潮流のある場所まで素早く届けやすくしています。

2. 硬質発泡ウレタンの高浮力

単純に重くするだけでは、エギの姿勢は成立しません。硬質発泡ウレタンの高浮力を利用することで、重量と水中姿勢のバランスを取っています。

3. KS06 傘針

4サイズすべてに KS06 傘針を採用しています。2.5号クラスの小型ボディでありながら、通常は 3.5〜4.0号クラスにも使用するサイズの傘針を搭載しています。

設計の詳細はジェットチェイサーの製品仕様にまとめています。

ジェットチェイサーを抱いたまま水面から抜き上げたアオリイカ
抱いたまま浮いてきたところです。小型ボディに 20〜24g を収めています。

7. 4サイズは「イカの大きさ」ではなく「状況」で選びます

選ぶ基準は、水深・潮流・風、そしてヘッド形状と浮力です。イカの重量から号数を決める必要はありません。

サイズ自重ヘッド特性向いている状況
2.5号 20g 水を面で受ける 比較的浅い場所、キャストして広く探りたいとき
2.6号 22g 水を切る 浅場から深場まで使いやすい基本サイズ
3.0号 22g 水を面で受ける 2.5号よりボディボリュームと浮力が欲しいとき
3.1号 24g 水を切る 深場、潮流場、より速くレンジへ入れたいとき

2.5号と3.0号は、水を面で受けるヘッド形状です。キャスト後に手前へ寄り過ぎるのを抑えながら、比較的じっくりと探りたい場面に向いています。

2.6号と3.1号は、水を切るヘッド形状です。潮流のある場所や深いレンジへ入れたい場面で扱いやすい設計です。

3.0号と3.1号はボディ浮力も高めており、サイズアップによる存在感と姿勢の安定性を持たせています。

迷った場合は、水深・潮の速さ・風の強さから選んでください。「何g のイカを狙うから何号」という選び方ではありません。

8. 秋の実釣で確認したこと

2025年10月初旬、長崎県西海市・五島灘での実釣では、手前のシャローから沖の 15〜20m 前後までを探り、潮の速さと水深に応じてエギを使い分けました。

潮が走る時間帯はジェットチェイサー2.5号でテンポよく探り、潮が緩んだ場面や中層ではエギシャープ、沖のブレイクではサイズを上げるという組み立てです。

ショアティップランは、通常のエギングを否定する釣り方ではありません。速い潮や深いレンジを攻略するための、もう一つの選択肢です。

実釣ギャラリー

ジェットチェイサーで釣れたアオリイカ(磯場の足元で抱いた1杯)

磯場の足元で抱いた1杯

ジェットチェイサーで釣れたアオリイカ(日中、岩の上)

日中、岩の上

ジェットチェイサーで釣れたアオリイカ(堤防の上。秋の数釣りの型)

堤防の上。秋の数釣りの型

ジェットチェイサーで釣れたアオリイカ(ロッドを置いて。潮の通る場所)

ロッドを置いて。潮の通る場所

ジェットチェイサーで釣れたアオリイカ(夕方の磯。足元まで追ってきた)

夕方の磯。足元まで追ってきた

ジェットチェイサーで釣れたアオリイカ(夜の堤防。ライトの下で)

夜の堤防。ライトの下で

磯の夕暮れ。その日の海を見て、狙いを決めます。

磯の夕暮れ。その日の海を見て、狙いを決めます。

この日の実績です。詳しくは西海・五島灘の秋エギング実釣レポートをご覧ください。

9. よくある質問

Q. ショアティップランに専用ロッドは必要ですか?

必須ではありません。実釣では 8.5ft の M クラスロッド、2500番リール、PE0.6号を使用しています。 20〜24g のエギを無理なくキャストでき、穂先の変化を確認しやすいロッドであれば、普段のエギングタックルやライトショア用タックルを活用できる場合があります。 ただし、適合ルアー重量は必ず確認してください。

Q. 毎回ボトムまで沈めるのですか?

基本的には、最初のキャスト後に一度着底を確認します。その後は巻きジャクリとステイを繰り返しながら、狙うレンジを横方向へ探ります。 潮流の変化などでエギの位置が分からなくなった場合は、必要に応じて再度着底を取り直します。

Q. 通常のエギングとの違いは何ですか?

大きな違いは、沈下速度とレンジの取り方です。ショアティップランでは比較的重量のあるエギを使い、深場や潮流のある場所へ素早く入れます。 また、シャクった後にラインテンションを保ち、穂先の変化でアタリを取ることを重視します。

Q. ジェットチェイサーは何号から使えばよいですか?

水深、潮流、風から選ぶことをおすすめします。比較的浅い場所で広く探る場合は2.5号、まず一つ選ぶなら2.6号、ボディボリュームと浮力が欲しい場合は3.0号、深場や速い潮では3.1号が選択肢になります。 イカの重量だけで号数を決める必要はありません。

Q. どのような場所に向いていますか?

水深のある堤防や磯、潮通しの良い場所、足場の高い場所、風の影響を受けやすい場所などです。 反対に、極端な浅場や海藻・岩の多い場所では沈下が速過ぎることがあるため、根掛かりに注意してください。

Q. ライトショアジギングと同じロッドで使えますか?

ロッドの仕様が合えば使用できます。ただし、ライトショアジギングロッドにはティップが硬いモデルや適合重量の異なるモデルもあります。 20〜24g を安全にキャストできることに加え、ステイ中の小さな変化を確認できるかどうかも判断基準にしてください。

この釣り方と、このページの組み立てを考えたのは、キーストン エバンジェリストの堤です。 本文のタックルと操作は、堤の実釣にもとづいています。 KEYSTONE EVANGELIST "TSUTSUMI"

ショアティップランを、ジェットチェイサーで。

2.5号・2.6号・3.0号・3.1号。水深、潮流、風に合わせて選べる4サイズをラインナップしています。

ジェットチェイサーの製品ページを見る 秋の実釣レポートを見る

このページで出てくる製品

本文に出てくるエギ。号数とカラーは各製品ページに。

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