2018年 4月19日 鹿児島県草垣群島 未知の秘境へ モンスターアオリを探せ
ある漁師は言った。あの島にはシロイカ系の5キロ、6キロが居ると。
その地は草垣群島。
枕崎市の南西沖約90km、東シナ海に位置する無人島群。鹿児島県南さつま市(旧笠沙町)に属する。縄文時代から古墳時代に至る遺跡がある。
日本三大名磯のひとつに数えられる。
確かな情報でもなく、噂程度に過ぎない話だったのだが、行ってみないことにはわからない。
モンスターアオリイカがいるかもしれないのなら、我々キーストンは行ってみなければ気が済まないのだ。
4月19日、有志があつまり枕崎港「栄真丸」に乗り込み我々は草垣群島へと向かった。
枕崎から草垣群島まではおよそ3時間。仮眠を取りながら向かう。
到着後、目を覚ますと草垣群島が目の前に。壮大でまさに秘境と呼べるべき場所が我々を圧倒した。
早速、準備に取り掛かり、エギを落とし込む。
今回は、ティップランエギングでモンスターを探すことになっている。
使用するエギはテスト中のティップラン専用エギ。
開拓というのは、狙う水深もポイントもまったくわからない、手探りな釣りとなる。
いろいろと試しているとすぐに数時間が経った。
しかし、集中し探り続ける。
朝に到着して、もう陽が傾き始めてきた。
若干あきらめムードが流れ始めてきた。
初めての場所、何の情報も無い場所。噂だけを頼り来たのだ。開拓は往々にしてこのようなことがある。
しかし、その時、私の竿先が少し入った。
アワセを入れると重量感。走るジェットの感覚はイカに間違いない。
船中が沸き、私も慎重に寄せる。
そして、ネットイン。きれいなシロイカ系アオリイカだ。
モンスターには程遠いが居ることは分かった。皆再度集中を高めてエギを落とす。
しかし、そのあとは続かずイカが姿を現すことはなかった。
あまりに魚がアタるので納竿1時間ほど前にジギングをすることにした。
すると超高級魚「ハマダイ」が連続ヒット!
そして、しまいには大園さんが良型のカンパチをヒットさせた。
壮絶なファイトの末に見せたのは18キロの堂々とした姿。
これにて初日は終了。アンカーを打って船中泊。
翌日、日の出と共にモンスターアオリイカを探す。
一日中粘ったが反応無く、モンスターアオリイカと対面することは出来なかった。
最後にまた一時間ほど昨日好調だったジギング。
この日も、ハマダイ入れ食いで最終的に二日合計3時間ほどで22本もキャッチ出来た。
3~8キロほどの良型ばかり、こんなことがあっていいのかといった釣果。
草垣群島のポテンシャルはハンパのないものだった。
今回、モンスターアオリイカの姿を見ることは出来なかった。
やはり、簡単に獲らせてくれない。
しかし、挑戦の足を緩める気はない。
キーストンは立ち止まらない!
釣行画像