曳き型漁とは
曳き型漁は、満月の夜などのアオリイカの活性が高い時に
ゆっくりと船で曳きながらイカを誘う、伝統的な漁である。
海の表層付近を漂わせる場合と、ある程度の水深まで沈ませる場合があり
秋から冬にかけて九州では、この曳き型漁でアオリイカを狙う場合が多い。
一般的には、前者を『曳き型(ひきがた)』と呼び
後者を『曳き重く型(ひきおもくがた)』と呼ぶ。
曳き型漁で使われる伝統的な木製の曳き型エギは、
地域毎に、曳き型エギを削りあげる職人が多く存在していたが
年々、曳き型エギを手作りする職人の数が減っているのも事実である。
曳き型エギを必要としている人がいる限り、キーストンでは曳き型エギを作り続ける。
曳き型漁で使う曳き型エギ
曳き型エギは、「船で曳く」という特質上、シャクリ用のエギとは違い
安定したバランスを維持するのが極めて困難である。
だが、キーストンでは浮力を完璧にコントロールすることで
理想的なバランスの曳き型エギの開発に成功した。
キーストンが開発した曳き型エギの最大の特徴は、曳いた時あるいは
静止させた時の安定したバランスである。
キーストンの曳き型エギは全て、海水(静止した状態)に浮かべたとき
カンナだけが、海水面から少しだけ出た状態を維持するように設計している。
船で曳いたエギでアオリイカを確実にフッキングするためにはこれが肝であるが
このバランス調整が極めて困難なのである。
当然ではあるが、この特徴を維持したまま、安定した泳ぎをすることが重要であり
国内最高峰の技術がこれを可能にした。
曳き型エギの鉛の調整
曳き型エギの鉛は、四角い鉛を使用しております。
四角い鉛を使用している、理由は浮力調整を簡単にできるように。
絶妙な浮力調整をしておりますが、塩分濃度の違いや
使われている糸の種類、スナップの重さ等の使用条件により
沈んでしまう場合もあります。その為、簡単に浮力の微調整ができるよう
四角い鉛になっております。カットする場合、ニッパーでのカットをおすすめ致します。
調整方法は下記のとおりです。
・バランスをあまり変えずに、浮力を上げたい時は、①と②を同じ割合でカットする。
・傘針を若干上げたい場合は、②のみをカットする。
・傘針を若干下げたい場合は、①のみをカットする。
※鉛をカットしすぎると、浮力が強くなりすぎます。浮力を確認しながら
徐々にカットすることをおすすめ致します。切りすぎにはご注意ください。
曳き型エギ「五島型」
その名の通り五島列島で生まれた曳き型タイプのエギ。伝統を感じさせる
芸術的なフォルムであり、キーストンではこのボディに3段のステンレス製フックを
搭載しても、完璧なまでのバランス姿勢を実現した。通常3段のフックが搭載されると
フックの重量の割合が大きくなりすぎて、アオリイカが釣れる為のバランスを
損なってしまうが、浮力制御を完璧なまでに行うことで、海水(静止した状態)に
浮かべたときに、カンナだけが海水面から少しだけ出た状態を実現している。
ボディーのカラーリングも満月の夜に良く目立つ美しい仕上げである。
五島型カラーチャート
伝統的なカラー4色。
モンローエギ曳き型
シャクリ用のエギとして定評のあるモンローエギのボディーをベースに
曳き型としてバランス調整したのが、この『モンローエギ曳き型』である。
伝統の五島型との違いは、その泳ぎ。丸みを帯びたその形状から生まれる
独自の泳ぎは、横の動きが多い秋のベイトに近い泳ぎを感じさせる。
五島型と同じく、浮力制御を完璧に行っていることから、海水(静止した状態)
に浮かべたとき、フックだけが海水面から少しだけ出た状態を実現している。
モンローエギ曳き型カラーチャート
カラーを厳選。下地ゴールド。
カラーのオーダーも可能です。お気軽にお問合わせ下さい。
曳き型エギ「大分型」
伝統的なエギの形状「大分型」。
エギは、地域によって様々な形があり、現在市販されているエギのほとんどが
この大分型をベースに作られている。
その伝統的な、大分型をベースに曳き型漁向けに作成したのが
この『曳き型エギ大分型』なのである。
五島型、モンローエギ曳き型と比較して、細身の形状であり
水の抵抗を受けにくい事から、泳ぎは少し抑え目の設計である。
曳き型エギ「大分型」カラーチャート
曳き型エギ大分型のカラーチャート。
曳き型エギ『五島型』4.5号 オープンプライス
モンローエギ曳き型4.5号 オープンプライス
曳き型エギ『大分型』4.5号 オープンプライス