スマートボディ、ベイトシルエット

船イカ釣りに新たな選択肢のエギ登場！遡ること８～９年前、オモリグという言葉が出始める前からドリップベイトの開発が進んでいたが、モンロー夜焚きチューンの爆発的な人気により、生産キャパの問題で一旦開発がストップしていた。しかし近年の船イカ夜焚き釣りにおいて様々な釣り方、攻め方が確立され「よりベイトに近いシルエット」のエギが必要なのではないかという思いが出てきて再度開発を進めることに。ボディは硬質発泡ウレタン素材を採用し【スマートボディ】、【ベイトシルエット】を実現。

ベイトに近いシルエット

船の集魚灯に寄って来るベイトのほとんどが細い小魚、イワシやキビナゴである。シルエットをベイトに合わせ違和感を与えないようにしたいと考えているのが「ドリップベイト」である。シルエットが重要ではないかと考えるようになったのが、近年の「ブラック人気」である。浮いてきたイカはシルエットの濃いカラーへの反応が明らかに良い。シルエットの出るブラック等の色が効果的であれば、もっとベイトに近いシルエットのエギが必要ではないか。そんな思いで開発が一旦ストップしていたドリップベイトを再度進めた。

弱ったベイトを演出する

イカの補食行動を観察していると、あまりベイトの群れに突進して捕食しようとはしないことが多い。1匹にターゲットを絞り、群れから外れたタイミングで捕食したり弱っているベイトを好んで補食している。そのようなベイトに近い動きをエギで演出できないか考え「水平フォール」でのバランス調整をしている。また沈下速度も重要で、速すぎては誘いの幅が短くなり、遅すぎると潮に負けてしまう。調整したのは【１ｍ５～６秒の沈下速度】。

フォール速度1ｍ５～６秒

モンローエギ夜焚きチューン開発の時もそうだったがドリップベイトも当初、誘いの幅を長くしたいという考えにより１ｍの沈下速度を可能な限り遅く設定していた。ただ、キャストのオモリグや流れが速い状況下だと、どうしてもエギの動きが安定せず、アタリも出にくくなっていたので最終的に１ｍの沈下を５～６秒に設定。そうすることで格段にアタリが出やすくなった。

冬のヤリイカにも

キーストン製品を代表する、「硬質発泡浮きスッテ」や「ウキプラハイブリッド針」といった細さにこだわったスッテ商品があるが、これは漁業者からの要望もあって製品化した経緯がある。「イカが狙っているベイトが細いから」という理由であるが、特に冬のヤリイカ（テナシイカ、ササイカ）に効果は高いと考える。なぜ細い浮きスッテがヤリイカに好まれるかというと、イカのゲソの長さが関係していると言われている。昔から冬のヤリイカ釣りは細いプラヅノで釣るのが一般的だった。それは、ゲソが細く短いヤリイカは、ベイトを抑え込む力が弱い為、しっかり抑え込むことが出来る細いベイトを好んで捕食しているからと考えられる。そういった理由により、ドリップベイトは冬のヤリイカ釣りにも活躍してくれることだろう。

モンローエギ夜焚きとの比較

モンローエギ夜焚きチューンとの違いは、画像の通りであるが、実績抜群で安定感のあるモンロー夜焚きに対し、抵抗が少なくイカメタルのドロッパーとしての効果も高いドリップベイト。オモリグ、イカメタルのドロッパーに新たな選択肢が増えることで、より攻める楽しみも増すだろう。 ※今後ドリップベイトシリーズは追加サイズも検討中

お取り扱い上の注意

ドリップベイトは、イカ釣り専用で設計を行っております。通常の使用では簡単に破損することは御座いませんが、想定以上の負荷がかかった場合、エギが破損する恐れがございます。・過去の事例イカがHITし巻き上げ中に真鯛等の魚がイカを襲い、傘針を固定しているカーボン製のシャフトが折れ、傘針が損失エギにフグ等の魚がHITし釣り上げ後、針をはず際に魚が暴れボディが破損こういった場合、補償等が出来ませんので何卒ご了承ください。