- キーストンのエギはここから
- 技術を追求する漁師仂学®
- 進化するエギ
キーストンはエギやスッテを製造販売するメーカーとして、平成11年11月1日に設立されました。 創業者の故金川源三(2020年1月永眠)は、現代エギングの礎を、製造の現場から、陰ながら支え続けてきた昭和のたたき上げの職人であり、数々の伝説的なエギやスッテを手がけてきた功労者であります。故金川源三は、キーストンを設立後まず最初に、角材からMonroEgi®(モンローエギ)と早福型®の原型となるフォルムを、自らの手で彫り出しました。 そして次は、大分型を超える性能を求めて、再び自らの手で掘り出したのがEGISHARP®(エギシャープ)です。 さらにそのボディをそのまま引き継ぎ、進化を遂げたのが2023年10月に販売開始したDAYBREAK®(デイブレイク)です。 エギシャープのボディをそっくりそのまま採用したデイブレイクは、結果的に想像以上の性能を叩き出しています。
設立25年という節目を迎えた2024年。キーストンでは、創業者である故金川源三の精神を継承し、 『令和のものづくり』を追求しています。
全員体制で、伝統的で革新的エギへの探求を止めずに、常にレベルアップを目指しています。
語り手:代表取締役 金川信栄
Lv.0
エギやスッテを作り続けて25年。
キーストンは、有田焼で有名な佐賀県有田町で創業してから今年で25年目を迎ます。 製品設計からはじまり、金型や治工具、そしてカタログやWebサイトに至るまで、 あらゆるモノを自らの手で作り上げる 「ものづくり自前主義」 と 「made in JAPAN(有田)」 を貫き通してきました。 これは、創業者である故金川源三の強い意志であり、 戦後の古き良き昭和の日本の礎を築いてきた職人の生き様でもあります。 この業界でのキャリアは長く、 機械工学、電子工学、制御工学、SQLデータベース、オブジェクト指向プログラミング、塗装技術、彫刻、物性物理、ロボット工学、3DCADデザイン、CAM加工、NC言語、金型加工等、博覧強記の専門家であり続け、技術者として受賞歴もありました。(写真は当時、科学技術庁から頂いたメダル) エギ作りに関して、国から表彰された人物はそう多くないのではないでしょうか。キーストンが25年間、エギ製造を一貫して成し遂げてきた理由がここにあります。 なお、2018年には弊社社員の田代盛久(現開発部長)が、エギ製造における科学技術上の創意工夫を評して『文部科学大臣賞 』を受賞しています。キーストンの全社員が、エギやスッテ製造の根幹をなす純国産技術を日々磨いています。
Lv.5
一般の釣り人がイカ釣りを楽しむための道具づくり
創業者は、キーストン設立前の数十年間、東南アジア諸国において、千人規模の生産工場をゼロから立ち上げた経験から、海外生産における規模のメリットとデメリットを熟知しており、新たに立ち上げたキーストンでは、自身が進むべき道は、これまで培ってきた技術と芸術性を深く追求することにしました。 結果として、キーストンでは、日本国内で、製品の細部までこだわった製品を開発・製造するメーカーとしての地位を確立してきました。 令和という新しい時代において、私たちは、創業者のその精神を受け継ぎ、こだわりぬいた製品を心を込めて作り続けていきます。 イカ釣りの醍醐味は、大海原において、エギやスッテと呼ばれる疑似餌(ルアー)を使い、大自然と巧妙な駆け引きを楽しむところでしょう。状況に応じて、エギのカラーやサイズを使い分け、誘い方に工夫を凝らして勝負を挑む。勝負に勝ったときの、釣り人の高揚感は格別です。釣り人がイカ釣りを存分に楽しめるための道具作りに心掛けています。
Lv.10
プロのイカ釣り漁師は1杯1杯を自分の手で釣りあげている。
イカは、イカ釣り漁師が自動機械で釣りあげているイメージの人が多いかと思います。 実は、ケンサキイカやアオリイカ等は、そのほとんどを漁師が手釣りで釣りあげています。 そのときに漁師が利用するエギやスッテは、一般の釣り人が使うものと全く同じモノを利用します。 そのため、キーストンでは、凄腕漁師の皆様との連携を怠らず、漁具としての側面を重要視し、製品開発を行なっており、 設立当初からその精神は継続しております。
Lv.15
アスリートの感覚が必要となるイカ釣りの技術
オリンピックやパラリンピックに出場するようなトップアスリートは、 自身の身体の細部をイメージ通りに動かせているかどうかを、 指先に至るまで意識するといいます。スランプに陥ったときは、それが出来ていない。 イカ釣りにおいても、『伝説のイカ釣り漁師』は、 たとえ水深200mの水圧環境でも「イメージ通りに操れるエギやスッテ」を求めます。 スポーツフィッシングとしてイカ釣りを楽しむ一般の釣り人なかでも桁違いにイカを釣ることができる人の多くは、 同じようにエギが水中でイメージ通りに動いているかどうかを常に意識していると言います。
Lv.20
イメージ通りに動く疑似餌の開発
つまり、キーストンでは、様々なシチュエーションでイメージ通りに操作が可能なイカ釣り用のエギやスッテを研究開発し、製造しています。
Lv.25
必然的に生まれた『邪道エギ®』
毎年1~3月の雪が降る季節、海水温の低下により、 回遊してきたスルメイカやササイカ(ヤリイカ)を狙うために、 夜の防波堤が釣り人でいっぱいになります。 このときの秘密兵器が弊社が開発した『邪道エギ®』です。 これは、伝統的な漁師による漁具的な釣り方と、 スポーツフィッシングによる釣り方を融合させたエギです。 通常、スポーツフィッシングでは、餌をつけることはありません。 ただ、この真冬の時期に接岸してくるスルメイカやヤリイカは、『邪道エギ®』に餌をつけて釣った方が圧倒的に数が釣れます。 その差は歴然としており、5~10倍以上の釣果差になることもあります。 『邪道エギ®』は、スポーツフィッシングで、漁師のようにたくさん釣りたいという欲求から生まれた商品です。 また、これは、キーストン ダイレクトショップにご来店頂いたお客様との会話の中から生まれた商品です。 2024年は、イカ釣りをより楽しくするための道具の開発を加速したいと考えています。
Lv.30
『令和のものづくり』
キーストンでは、2012年から直営店としてキーストン・ダイレクトショップの運営を開始しました。 初心者~コアな釣り人~漁師に至るまで数えきれないほどのお客様にご来店頂き、製品に搭載して欲しい数々の要望を頂いてきました。 しかしながら、時間的な制約があり、それらアイデアを製品にフィードバックするまで至ることが困難を極めました。 『令和のものづくり』では、皆さまからのご意見をいち早く製品にフィードバックさせてその機能を組み込んだ製品をご提供させて頂きたいと考えています。 ここ数年、安価に手に入るようになった最先端テクノロジーを駆使すれば技術的には可能だと感じています。 2024年は、純日本製ならではのスピーディな開発体制と、動画チャンネルやSNS等を通じた濃厚な情報提供を計画しております。
Lv.35
『with SQUID.』というキーワード
この数年、日本では働き方改革によるライフスタイルの急激な変化や、コロナ禍では行動規制が続いていました。 スマートフォンをはじめとしたテクノロジーの進化で人々の生活は豊かになったように思えるものの、 精神的にも、肉体的にもストレスのかかった日常が常態化しています。 テクノロジーとイノベーションだけでは人は幸せになれないのかもしれません。 それなら、海でゆったりとイカ釣りでもしながら、自然と触れ合ったらどうか、と考えております。 釣りを通してイカや魚の命の躍動を素手で感じ、命を頂く。 生命と自然を肌で直接感じてみてはどうか。 キーストンでは、『with SQUID.』というキーワードで、 イカ釣りを通した新たなライフスタイルをご提案できればと考えております。