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上ずった夜、黒が効く — 水深83mで釣れたのは20mだった

水深83mに対して、イカは20〜30mまで上ずっていた。タナを刻んで上へ探った先で効いたのは、シルエットの出る黒と、緩い潮に合わせたスローフォールだった。

動画解説

今期2回目のオモリグ。新しく出るモンローエギ 夜焚きチューンのブラックエディションと、 スローフォールモデルのまったりチューンを、そのまま実釣で試した15分26秒です。 水深は83m。ところがこの夜、イカは底にいませんでした。

ベイトの位置は40m前後。最初のヒットはフォール中でした。エギを黒系に替えてタナ70mで1投目に乗り、 反応が止まると5mずつ上へ刻んで45mでまたヒット。終盤は30mまで落としただけで即座に食っています。 「70ぐらいからやって釣れたのって20ぐらい」——当たりダナは動画のあいだじゅう、上へ動き続けました。 潮は「そんな効いてない」状態です。

この動画の価値は、良型が出たことではなく、投入前の見立てがそのまま検証されているところにあります。 黒を使う前に「底べったりよりもちょっとイカが上ずった時、大体水深80に対して50以上上で来る時が 反応がいいかな」と条件を先に述べ、そのとおりの展開になりました。 カラーと沈下速度という別々の引き出しが、同じ夜に同じ方向を向いた記録です。

注目の瞬間

キーストンの分析

観察

ブラック系を使う条件が、投入前に言葉になっています。「底べったりよりもちょっとイカが上ずった時、 大体水深80に対して50以上上で来る時が反応がいいかな」。実際、レッドヘッドブラックへ替えた1投目に タナ70mで乗り、「さっきまであんまりパッとしなかったのに」と本人が驚いています。 終盤はまったりチューンのフルブラックを30mまで落としただけで即ヒット。 「棚ついて止めて、ちょっと待とうかねって言ってたらすぐ来た」——誘いは入れていません。 この日、数と型がもっとも良かったのも黒でした。

解釈

夜焚きの船は集魚灯で海面側が明るく、上ずった個体はエギを下から、あるいは横から見ることになります。 この位置関係では、光って目立つことよりも輪郭がはっきり出ることのほうが効きやすいと考えられます。 動画の「浮いてるイカが下向いた時」という言い方も、その見え方を前提にしたものです。 逆に底べったりの個体に対しては、周囲が暗いぶん発光の効くカラーに分がある。 黒が常に強いのではなく、イカが浮いた夜に強いという条件つきの話として読むのが妥当です。

意味

黒を「アピールの弱いカラー」として最後に回す人は多いはずです。 しかしこの動画での黒は、タナを絞り込んだあとの答え合わせに使われています。 当たりダナが上にあると分かった時点で黒へ替える——この順番であれば、投げる前に一手決められます。

観察

まったりチューンについては、設計の数字が語られています。夜焚きチューンの2.5号が1mあたり4〜5秒なのに対し、 まったりチューンは1mあたり7〜8秒。そのために「シンカーをちょっと逆につけて」重心を後ろへ寄せ、 水平に近い姿勢で落とすようにした、と説明されています。 この夜は潮が「そんな効いてない」状態で、誘いを入れずに止めておくだけで食う場面が続きました。

解釈

動画で問題として挙げられているのは、潮が走るときに前傾姿勢のエギが潮を受けて沈みきらず、 シンカーよりも上の高い位置に残ってしまうことです。水平フォールは潮を受ける面を減らす設計で、 姿勢を保ったまま素直に落ちます。一方この夜のように潮が緩い状況では、エギを押し流す力そのものが小さいため、 遅く落ちること自体が効きます。イカの目の前にとどまる時間が長くなるからです。 誘いを入れずに食わせられたのは、アピールではなく滞留時間が働いた結果と考えられます。

意味

「カラーも交換するで、速度も交換する」と言われているとおり、色と沈下速度は独立した2つの軸です。 この夜はその両方が同じ方向を向きました——上ずったイカにはシルエット、緩い潮にはスローフォール。 条件が2つ重なったとき、どちらか一方だけを合わせても答えは半分にしかならない。 タナが上へ動き続けたこの日の推移は、そのことを順番どおりに見せています。

フィールドデータ

日本
時間帯
対象
ケンサキイカ/スルメイカ
水深
83m
流れ
緩い(「そんな効いてない」)
製品
モンローエギ 夜焚きチューン ブラックエディション/モンローエギ まったりチューン
号数
2.5号
カラー
フルピンクグローブラック/レッドヘッドブラック/レッドGGパープルブラック/フルブラック/オレンジグローレッド
釣法
オモリグ(夜焚きイカ)

動画では見えないこと

動画では「全部で8色」とだけ紹介されているブラックエディションのラインナップは、カタログに全色が載っています。 GGブラック/レッドGGパープルブラック/ゴールドGGブラック/グリーンGGブラック/フルピンクグローブラック/ レッドヘッドブラック/イエローヘッドブラック/レッドUVGGブラック。号数は2.5号と3.0号です。 動画で「長い長い長い」と笑っているカラー名の GG はギャラクシーグロー(点夜光)の略で、 全面を光らせるのではなく点で発光させる塗り方を指します。黒の上にこれを乗せているので、 シルエットと発光が1本のなかで両立します。

もう一点、カタログにしか書かれていないことがあります。このシリーズは特殊な塗装工程を通るため、 他のカラーに比べて生産に時間がかかります。黒を乗せながら発光を残すという作り方の代償が、 そのまま納期に出るということです。

まったりチューンは2.5号のみ、重量9g(夜焚きチューンは10g)。見た目では区別がつかないため、 シンカーに【M2.5】の刻印が入っています。 動画で使われている中オモリは REVOLT のオモリグ ドリップシンカー30号で、 従来の20号・25号に30号・40号が加わりました。

なお、この動画は発売前の収録です。店頭に並ぶ時期を2025年の「6月の末から7月にかけて」と案内しているのはそのためで、 ブラックエディション8色・2.5号/3.0号とも、現在はすでに流通しています。

製品の役割

モンローエギ 夜焚きチューン(ブラックエディション)

機能

オモリグ・イカメタル用に設計された夜焚きイカ専用エギ。硬質発泡ウレタンの高浮力ボディで、 軽いシャクリで縦に跳ね上がり、ピタッと止まってフォールに移ります。 ブラックエディションは、人気1位のフルブラックに続くブラック系を8色追加したシリーズ。 下地に発光色を敷いた上から黒を重ねるため、シルエットを出しながら夜光でも誘えます。

現場での結果

この夜、当たりダナは水深83mに対して20〜70mと終始上にありました。 上ずった個体はエギを下から見上げる位置関係になるため、輪郭の立つカラーに分があると考えられます。 レッドヘッドブラックへ替えた1投目でヒットし、以降も黒系が数と型の両方で最も残ったのは、 その条件に合っていたためと見られます。

モンローエギ まったりチューン

機能

夜焚きチューンを、さらにスローに沈むようチューニングした2.5号(9g)。 標準の1m/4〜5秒に対して1m/7〜8秒まで落とし、 重心を後ろへ寄せることでより水平に近い姿勢でフォールします。 2.5号でありながら4号相当の傘針を2段搭載し、大型のケンサキイカにも対応します。

現場での結果

潮が緩い夜でした。エギを押し流す力が小さいぶん、沈下が遅いこと自体が滞留時間になります。 動画では30mまで落として止めただけ、誘いを入れずにヒットする場面が続きました。 速いフォールで見切られる状況ではなく、そもそも見せる時間を作りにいく使い方が 噛み合った例と考えられます。

有田の製造現場から

この動画で使用されたエギは、佐賀県有田町のキーストンの工場で製造されています。

ブラックエディションは、下地の発光色を塗ってから黒を重ねる工程を通ります。 全面を塗り潰さずに点で光を残すため、他のカラーよりも手数がかかり、 そのぶん出荷までの時間も長くなります。動画のなかで「シルエットも出しつつ夜光で誘う」と 説明されている一本は、その工程の結果です。どちらも made in 有田。

MADE TODAY IN ARITA

再生できないときは YouTube で見る

動画情報

動画タイトル
【オモリグ】モンローエギ夜焚きチューン ブラックエディション&Mチューン公開!!【キーストン】
チャンネル
keystone-ds
公開
YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=5e3qr7aHenQ

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